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この記事は、Becky Candyさんによる素晴らしいブログ投稿 “Common Feedback I give while Validating Building Projects on HOT’s Tasking Manager” の翻訳です。(許諾済)

HOT Tasking Managerでタスクを確認する際のフィードバックが中心ではありますが、レビュー希望された変更セットへのコメントなど、主に初心者マッパーさんへ連絡を取る際にも大きく参考になると思います。


HOT Tasking Managerにおける検証作業では、データ品質を改善し、継続したマッピングを促すために、マッパーに対してフィードバックを行うことが重要です。初心者は極めて多くのミスをしますが、できるだけ早くミスをキャッチし、建設的なフィードバックを提供することで、ミスの量を制限し、正しい方向に導くことが可能です。これにより、データ品質が全体的に向上することとなります。

この記事では、建物のマッピングを含むプロジェクトを私が検証する際、マッパーに対して頻繁に行っているフィードバックと、そのコメントを行う際の重要なポイントを概説しました。

これらのコメントは、HOT Tasking Managerでの検証作業で自由にお使いいただいてかまいません。

課題 フィードバックコメント 重要なポイント
正方形に描かれていない建物 丁寧にマッピングされていますが、建物にタグを付けた後、さらにキーボードの ‘q’ を押して、建物を四角形に修正するとよいでしょう。これからもぜひ、マッピングを続けてください。ありがとうございます! 建物を ‘フリーハンド’ で描いていると、不規則な(直角ではない)角が必ず作られてしまいます。現実には、ほとんどの建物の角は直角であり、私達はそれを反映してマッピングを行う必要があります。人道的活動では、地域の人口を推定するために建物の大きさがよく利用されるため、正確な建物の形状は重要です。
複数の建物が1つの建物として描かれている マッピングありがとうございます。次回のマッピングでは、複数の建物を1つの建物として描かないないようにすることで、よりよいマッピングが可能になります。すべての建物は個別にトレースする必要があります。建物の輪郭を確認するには、可能な限り近くにズームインし、慎重に建物のそれぞれの角をクリックしてください。建物の形状を判別するためには、建物の影、平らな場所、屋根の色や植生の変化などを探してください。 現地で活動する人道支援チームは建物の大きさを基にして、その地域に住む人の数を推計します。これは、支援チームが地域人口の概数を把握し、そこに対してどのくらいの機器や薬を用意すればよいかを推測するために利用されます。あまりに大きすぎる建物が描かれてしまうと、人口の推計が不正確になる可能性があります。
建物と道路の重複 建物と道路を交差、あるいは接続させないようにするには、その場所をズームインして、建物の角を慎重に配置する必要があります。道路が建物に重なってしまっている場合は、建物をマッピングする前に道路の位置を調整してください。 道路データは、現地の人道支援チームが衛星ナビゲーションで利用します。道路が建物に入ってしまった場合、衛星ナビはそこで行き止まりがあると判断します。これはナビゲーションに余計な時間がかかってしまいます。
指示とは異なる衛星画像を利用している マッピングありがとうございます。よいデータが作られています。このプロジェクトでは、この場所のすべての建物を把握するにあたって別の衛星画像を利用することを推奨しています。このプロジェクトでは、Bing衛星画像を使ってみてください。まだマッピングされていない建物が数多くあるようです。 建物や、その他の必要な地物を見逃さないようにするため、ほとんどのプロジェクトでは最も最新の衛星画像が利用されるよう、管理者が指定をしています。
地物を重複してマッピング マッピングありがとうございます。追加で建物をマッピングする前に、既に建物データがそこにあるかどうかを確認するため、さらにズームインして確認する必要がありそうです。Taking Managerで指定される作業区域は、マッピング開始から2時間で自動的にロックが解除され、他のマッパーが作業できる状態になります。2時間を超えて1つの区域のマッピングを続ける場合は、他の人が地物を二重に描いてしまわないよう、改めてタスクをロックしてください。 危機が発生している際には、すべての建物をマッピングすることで、資源を適切に分配できるようにすることが重要です。
共有ノードが作成されている すばらしいマッピングです、ありがとうございます! 次回のマッピングでは、建物がノードを共有したり、重なったりしてしまわないように、十分に近くへズームインしてトレースしてみてください。 建物データの位置や形状を調整する際に、近くの地物と建物でノードが共有されてしまっていると調整がたいへん難しくなります。
タグの間違い(例: 建物に landuse = residentialや area = yesが付与されている) マッピングありがとうございます! いくつかの建物が、住宅地としてタグ付けされてしまっているようです。次回は、すべての建物に ‘building’ というタグを付けることを忘れないでください。衛星画像を使ったマッピングでは、建物に対して特定の利用目的を定義しようとせず、すべての建物が一般的な建物であると仮定するのが最善です - 建物の用途の特定は、後日、現地のマッパーが現地調査を行って行います。 地域で地図データを使うマッパーは、自分たちが何に近づいているかを知ることが重要です。間違ってタグ付けされた地物があると、現地マッパーが地物を誤解し、多くの時間を浪費してしまう可能性があります。
空き地、樹木、岩、車、さらには象(!)が建物としてマッピングされている マッピングありがとうございます! マッピングする対象が建物かどうかはっきりと確認するためには、ズームインとズームアウトを適切に使ってみてください。屋根と地面の色の違いや、陰影、規則的な幾何学模様(長方形や円など)を探します。また、別の衛星写真を参照して比較することで、状況がわかりやすくなることもあります。 こうした地物が描かれてしまうことで、現地マッパーや救助隊員が人里離れた岩や樹木に向かってしまい、多くの時間を浪費してしまう可能性があります。誤解を招かないよう、正しくマッピングされたデータを作ることが重要です。
タグがついていない地物 ご支援ありがとうございます! マッピングしたものが何であるか、必ず特定するようにしてください。いくつかの地物にタグがついていないようです。地物をトレースした後は、エディタの左側にあるタグを必ず選ぶようにしてください。 現地マッパーは、自分たちが何に近づいているかを知ることが重要です。タグが付与されていない単なる四角形では、それが何を意味するか不明瞭です。空き地かもしれないし、小さな森かもしれません。現地マッパーが建物に関する情報を追加しようとしている場合、正体不明の四角形オブジェクトに対して調査に向かってしまい、時間を浪費してしまうかもしれません。
マッピング未完了区域が “完了” 状態されている マッピング作業、ありがとうございます。このタスクは完了とマークされていましたが、まだマッピングが必要な建物がいくつかありました。次回は、すべての建物がマッピングされていることを確認して、完了としてマークする前にもう一度、タスクの区域内を慎重に確認してください。タスクを送信する前に[いいえ]を選択すると、他のユーザーがあなたの続きをマッピングできるようにタスクのロックを解除できます。 危機が発生している際には、すべての建物をマッピングすることで、資源を適切に分配したり、効果的な人道支援活動を計画できるようにすることが重要です。
プロジェクトで指定されていない地物が描かれている すばらしいマッピング、ありがとうございます。ただ、このプロジェクトでは、建物のマッピングのみを行っていることに注意してください。詳しい内容については、プロジェクトの解説で触れられています。これからもがんばってください! 人道支援組織は、優先順位に基づいて、マッピングされる地物を設定します。他の地物のマッピングに時間がかかってしまうと、プロジェクトの完了までに多くの時間が必要になる可能性があります。

Comment from Becky Candy on 4 May 2022 at 06:01

Well done!

Comment from Becky Candy on 4 May 2022 at 06:05

素晴らしい!


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